SHINSHU KIKOU KAIGI #0
藤江 佑馬さん(乗鞍高原 温泉の宿 Raicho オーナー)
カズワタベさん(起業家 / 元クックパッド 執行役員)
古田 秘馬(株式会社umari代表 プロジェクトデザイナー)
田島 颯(暮らしの交通株式会社 代表取締役)
はじめに
私たちは、長野県内の観光産業にフォーカスし、未来に向け新たな観光地域の在り方、
その地域における産業の在り方を探求、そして実践していくプロジェクトです。
長野県内の主要観光地では、観光需要が回復し、多くの観光客が訪れつつある一方で、
観光客を受け入れる事業者の方々においては、人手不足や、オーバーツーリズムによる顧客満足度低下、
地域住民からの苦情等々の課題に直面しているという状況を耳にします。
「このままの状態で多数の観光客を迎えることは本当に良いことなのか?」、
「それが観光関連事業者、従業員、地元住民、みんなにとって幸せなことなのか?」
私たちの中に、こんな問いが生まれてきました。
このような問いには、もしかすると、明確な答えは無いかもしれません。
だからこそ、宿泊や交通など直接的に観光に関わる事業を担っている方々はもちろん、
飲食事業やスポーツチームなどの直接的では無いものの、観光の影響を受けている事業者の方々にもお集まりいただき、
現場だからこそ感じている生の声を共有し合い、そして互いに学び、
未来に向けてよりよい観光のあり方を共に探究していける場を作ることにしました。
コンセプト「たずねる、まなぶ、ひらく」
四季折々、さまざまな風景を楽しめる長野には、
多くの観光客が訪れている。
しかし、「多くの観光客が訪れている」からこそ、
今までのやり方だけでは通じないような多くの課題に直面している。
どうしたら、もっと若い人に働きたいと思ってもらえるだろう。
どうしたら、観光客にまた来たいと思ってもらえるような地域にできるだろう。
私たちは、そのヒントを持っている人たちは、
実はもう近くにいるのではないかと考えています。
最近移住してきたあの人。
多くの若者が集まっているあの店の店主。
何度も地域を訪れているあのお客さん。
私たちが見ている景色と彼らが見ている景色、
景色そのものは変わらないけれど、きっと見ているものは違う。
「SHINSHU KIKOU KAIGI」は、そんな人それぞれが見ている景色を共有し合う場所。
“たずねる、まなぶ、ひらく”
訪ねて、尋ねる。
学ぶ姿勢をもって関わり合う。
そして互いの持っているものも、困ってることも、ひらき合う。
そこからしか生まれない何かがあるはず。
景色が、ここから塗り変わる。
<イベントの概要>
開催日時:2023年7月19日(水)14時00〜16時00
開催方式:zoom ミーティング形式(同時にオンラインホワイトボードmiroを活用します。PCでの参加を推奨します。)
定員:30名
対象者:長野県内観光地の宿泊、飲食等の観光関連事業のオーナー、経営者、事業企画担当者
<タイムライン>
■14:00〜14:10:ワークショップ①「現場だからこそわかるリアルな課題のシェア」
本プログラムでは、参加される皆様に、日々の事業運営の中で生まれるような様々な課題について事前にフォームで回答していただき、その回答を元に、参加される方々で互いに共有し合い、共通した課題に気づいたり、忘れかけていたけど実は重要だった課題などに改めて気づける時間をつくります。
◾️14:10〜14:30:ワークショップ②「今改善したい課題から、どうありたいか?を認識する。」
1つ前のワークでは、参加される皆様自身が課題を再認識できるような時間を作りました。このワークでは参加者の皆様を複数のグループに分け、1つ前のワークであらわになったそれぞれの課題に対して参加者の皆様が互いに質問し合うことで、本当はどんな状態になりたいのか?という課題が解決された状態の絵を描く時間をつくります。
◾️14:30〜15:00:インスピレーショントーク①「今観光に関わる事業者が、“たずねる、まなぶ、ひらく”意味とは?」
県外からIターン、Uターンし、長野に移住し事業運営をしているお二人をお呼びし、事前のワークの中で出てきた参加者それぞれの様々な課題を眺めながら、本プロジェクトのコンセプトである“たずねる、まなぶ、ひらく”意味を探究し、課題と向き合うための糸口を探ります。
【ゲスト】
藤江 佑馬さん(乗鞍高原 温泉の宿 Raicho オーナー)
https://ghraicho.com/
Raicho Inc. 代表 1983年生まれ。株式会社ウェザーニューズにて営業・マーケティング職に10年従事した後、中部山岳国立公園内の標高1500mの乗鞍高原に移住。2015年に事業承継にて温泉の宿 Raichoをリニューアルオープンし、2019年に地域循環型カフェ「GiFT NORiKURA」をオープン。GSTCサステナビリティコーディネーター、日本山岳ガイド協会認定自然ガイドステージⅡ。現在は趣味で登山やロングトレイルを楽しみながら、乗鞍地域創りに奔走中。2023年夏、乗鞍高原内の有休資産を活用したGallary&Cafeやインキュベーション機能のある複合施設をオープン予定。また松本・高山とその間にある中部山岳国立公園を横断する歩くロングトレイル、信飛トレイル(仮称)の整備に関わっている。
カズワタベさん(起業家 / 元クックパッド 執行役員)
https://kazzwata.be/
音楽大学を卒業後、音楽活動とスタートアップの共同創業を経て2014年に福岡でウミーベ株式会社を創業。2018年にクックパッド株式会社に買収され、新規事業責任者および子会社代表を務める。2020年にJapan 執行役員に就任し、現在は新規事業および広報領域を担当。現在はクックパッド株式会社を退職し、長野県にて起業準備中。
【ファシリテーター】
上村 遥子さん(SUNDRED / 天地人)
デジタルマーケティング業界7年を経て、2016年に国内最大級のものづくり支援スペースDMM.make AKIBAのコミュニティマネージャーとして参画。公的起業家支援拠点K-NICにて、研究開発型ベンチャー支援においてのアライアンス面をサポート。JAXAベンチャー天地人では、事業開発と組織開発を担当。また、100個の新産業創造を掲げるSUNDRED株式会社にて、社会起点で越境して価値創造していく「インタープレナー」コミュニティをリード。
◾️15:00〜15:20:ワークショップ③「現状の課題と理想のギャップに対して、今自分たちができることを考える」
ワークショップ②を通じて可視化された、「現状の課題」と「ありたい状態」を眺め、インスピレーショントークの中で出てきた“たずねる、まなぶ、ひらく”意味を踏まえて、再度参加者の皆様同士で対話していただき、今現在考えうる、自分たちが取り組めそうなことを考えていただきます。またこのワークショップは明確な答えを出す時間ではなく、今後も継続して探究していけるような問いをさらに深めていく時間にできたらと思っています。
◾️15:20〜15:50:インスピレーショントーク②「今観光に関わる事業者が、“たずねる、まなぶ、ひらく”意味とは?」
父母ヶ浜などをきっかけに多くの観光客が訪れている香川県三豊市にて、まちに必要なものはまちのみんなでつくろうと、地域の様々なプレイヤーと共に「交通」「宿泊」「教育」などの様々な事業の立ち上げを進めているお二人をお呼びし、事前のワークの中で出てきた参加者それぞれの様々な課題を眺めながら、本プロジェクトのコンセプトである“たずねる、まなぶ、ひらく”意味を探究し、課題と向き合うための糸口を探ります。
【ゲスト】
古田 秘馬(株式会社umari代表 プロジェクトデザイナー)
http://www.umari.jp/
東京都生まれ。慶應義塾大学中退。東京・丸の内「丸の内朝大学」などの数多くの地域プロデュース・企業ブランディングなどを手がける。農業実験レストラン「六本木農園」や和食を世界に繋げる「Peace Kitchenプロジェクト」、讃岐うどん文化を伝える宿「UDON HOUSE」など都市と地域、日本と海外を繋ぐ仕組みづくりを行う。現在は地域や社会的変革の起業に投資をしたり、レストランバスなどを手掛ける高速バスWILLER株式会社やクラウドファンディングサービスCAMPFIRE、再生エネルギーの自然電力株式会社・顧問、医療法人の理事などを兼任。
田島 颯(暮らしの交通株式会社 代表取締役)
http://kurashinokoutsuu.jp/
慶應義塾大学総合政策学部卒。「学びの関係人口を増やす」をテーマに、全国の自治体や学校と協働し、探究学習の普及や教員研修、また働き方改革の推進に向けたICTの学校導入等を行ってきた。現在は香川県三豊市に籍を置き、教育委員会と共同でみとよ探究部を企画・運営を行っている。また、子どもたちの交通難による選択の格差を是正すべく、地域のタクシー事業者等からの出資のもと、暮らしの交通を設立。
【ファシリテーター】
井上 拓美(株式会社MIKKE 代表取締役)
飲食店やITスタートアップの立ち上げ/経営を経て、「株式会社MIKKE」を創業。クリエイター向けの無料のコワーキングスペース「ChatBase」、ウェブマガジン「KOMOREBI」、HOTDOGSHOP「SPELL’s」、全国の高校生300人を集めたオンラインプログラム「project:ZENKAI」など数多くの事業/プロジェクトをプロデュース。90年続く老舗銭湯「小杉湯」や廃ビルを再生した「元映画館」などのブランディング。長野県ではDX人材育成事業である「シシコツコツ」の0からの企画から全体のブランディング/ディレクションを担う。
<こんな人におすすめ>
・人手が足りなくて悩んでいる宿泊施設及び飲食店のオーナー(事業責任者)
・観光地のまちづくりに関わる仲間が欲しいと思っているコミュニティマネージャ的な方
・DMOや観光関連事業に関わる行政担当者
<主催者>
一般社団法人長野ITコラボレーションプラットフォーム(NICOLLAP)
公益財団法人長野県産業振興機構